にわか雨を追いかけて
ABOUT
まぶしい光でおぼろげな光景、何も語らずただ傍観する静物、無数の物質と位置によって語られる運動などを私たちはカメラに収めて像にする。
この単純な行為には、諸行無常や生成変化といった観念の出発点にある、世界の持続への実感と消失への嘆きが表れている。
まるでサッと降ったにわか雨を、過ぎゆく方向に追いかけていくように——
私たちが日常でスナップ写真を撮る理由は、絶え間ない変化にさらされ儚くも消えゆく世界に対して抵抗するためである。